- 部活を辞めたいと思っている。
でも辞めたら後悔しそうな気持ちもある。 - 部活を辞めるか悩む
- 自分の気持ちがわからない
そんな悩みに寄り添います。
当時は陸上部で辛い練習や大会前の緊張感から何度も逃げ出したくなりました。
「辞めたら楽になれる・・・」何度そう思ったかわかりません。人間関係や記録が伸びない辛さ・苦しさから辞めたくなることも度々ありました。
僕も部活をやっていた人間なのでその苦しさ・辛さはよくわかります。「辞めるべきか続けるべきか」に悩んだ時にはぜひ読み進めてください。
部活を辞めたい時の対処法について実体験に基づいて解説します。
部活を辞めたいと思う主な理由
部活を辞めたいと感じる理由は主に4つ。
- 練習が辛い
- 記録が伸びない
- 人間関係
- 他にやりたいことがある
辞めたいと感じる理由について僕の意見も加えて解説します。
①練習が辛い
- もう無理・・・
- もう限界・・・
練習が辛いとその現実から逃げ出したくなるし、「辞めたら苦しみから解放される」と考えると部活も辞めくなります。
この理由で辞めたくなることは何度もありましたが僕の場合は続ける選択をしました。
辛い練習から得られるもの
辛い練習の先にはそれ以上の喜びもたくさんありました。
- 自己ベストを更新した
- 苦しかったペース走が余裕になった
成長のためにはある程度の我慢や忍耐も必要だと僕は思っています。
俺は神様はいると信じてる。今まで俺が苦しんでいる時、必ず神様はあとでご褒美をくれた
本田圭佑
とはいえ限界もある
- 「もう無理、精一杯やった」
- 「悔いはない」
限界もあるのでその時は辞めるべきです。ポイントは緊張と緩和のバランスが取れいるかどうかです。
- 練習は辛い。
でも練習終わりの仲間との会話でまた頑張ろうと思える - 練習は辛い。
でも1日の終わりに「今日も頑張れた」という達成感がある
オンとオフのバランスは取れていますか?
常に緊張しっぱなしで毎日辛いだけで緩む暇がないというのはかなり無理をしている状態なので危険です。
精神的に崩壊する前に辞める、もしくは一度部活から離れてみることが必要だと思います。
②記録が伸びない
練習をどんなに頑張ったとしても、決して良い結果につながるとは限りません。
- 才能がないんだ、諦めよう・・・
- もう頑張っても無駄じゃない?
記録が伸びなかったり、レギュラーになれなかったり、良い成績を残せないと落ち込むし「辞める」ことも考えたくなります。
この理由で辞めたくなることもありましたが僕は続ける選択をしました。
努力は何らかの形で報われる
- 朝練のために毎朝5時起き
- 夏場でも最低15キロは走っていた
- インターバル走で吐くまで追い込む
過酷な日々を送っても最終的には高校1年生の頃の自己ベストを更新できないまま引退するという辛い現実が僕を待っていました。
でも努力は何らかの形で報われるので諦めないで欲しいというのが僕の経験です。
僕の場合は引退レースで初めて入賞するというご褒美が待っていました。
努力をすれば必ず成長する
頑張っても報われるとは限りません。僕みたいに最後まで記録が伸びないこともあります。
でも、努力した経験だけは嘘にはなりません。
- 自分は必死に頑張った
- ここまで諦めずにやってきた
歯を食いしばった経験は自信になります。
努力した時に絶対“成長”してるんです。100%
本田圭佑
諦めたくなる気持ちもわかるし、辞めたくなる気持ちもわかるけれども腐らずに努力をしていれば報われることもあります。
結果よりも「精一杯やったかどうか」を大切にしてみてください。
③人間関係で辞めたい
人間関係が原因の場合はその問題を改善できるかどうかが重要です。
状況次第では辞める決断も大切だと思います。
僕も人間関係は大きな悩みでした。
顧問が練習を指導しない人に変わった
2年時に熱心に指導してくれていた先生から全く練習指導をしない先生に変わりました。
これをきっかけに部内はメチャメチャになりました。
練習メニューを決める際には意見が割れて個人練習みたいになっていました。練習が終わる時間もバラバラで、早く切り上げるとサボってると陰口を叩かれることもあり、一緒に頑張っていくはずの仲間なのに無視や喧嘩も発生。
部内の空気は最悪でした。
実力不足からの劣等感
僕は中・長距離のリーダーを任されていました。
ですが記録が伸びないスランプ状態で、リーダーなのに実力は3番手という微妙な立ち位置。実力があればリーダーが務まるわけではありませんが「なんで自分がリーダーなんだろう」という劣等感を常に抱えていました。
おまけに人間関係はバラバラ。
もう辞めよう・・・。こんな部活続けても意味がない・・・。
そうやって考えてしまう毎日で振り返ってみて人間関係の悩みは一番辛かったかもしれません。
一つ言えることは無理はしないことです。
これが僕の結論です。
④他にやりたいことがある
将来や進路のことで部活を辞めるか悩むこともあります。
GLAYのTAKUROの話し
ロックバンドGLAYのリーダーTAKUROは中学時代にサッカー部に所属していました。
それもレギュラーとして泥だらけになりながら、毎日真面目に練習に打ち込んでいたそうです。
そんなTAKUROさんは、ビートルズのラジオが聴きたいという理由でサッカー部を退部しています。
「中学生の脳味噌で悩み抜き、過激な決断をした」
と自身の著書『胸懐』で語っています。サッカー部への後ろめたさもあったそうですが、辞めたことで音楽に本気で打ち込む覚悟が決まったそうです。
部活を辞めて、TAUROさんは音楽の道へと進んで行きました。
- 学生生活は部活が全てじゃない。
- 部活を辞めて、違う道を選んだからこそ得られる経験や出会いもある。
部活を辞めても学生生活が終わる訳じゃないし、辞めたからこそ始まることもたくさんあるので考えた末に出した決断が退部であれば僕は全然アリだと思います。
部活を辞めたいと感じた時にやるべきことは2つ
部活を辞めたいと感じた時にやるべきことは「考える」、「相談する」の2つです。
- 考える
- 相談する
それぞれ解説します。
考える
感情的になるのは良くないので、自分の頭で次の3つのことを考えてみてください。
- 辞めたい理由は?
- 辞めた後のことを想像してみる
- 内申に影響する可能性は?
辞めたい理由は何か?
自分がどうして部活を辞めたいのかもう一度冷静に考えます。
安易に勢いで辞めてしまって後々「辞めなきゃよかった・・・」と思わないためにもまずは自分の心の声に耳を傾けます。
考えるのが嫌!今すぐ辞めたい!!
そんな時こそ慎重になるべきです。時間が経つと感情は結構変わります。
僕が悩んだ時によくやることは、紙とペンを用意して自分の思ったことを箇条書きでもなんでもいいので書き出すことです。
頭の中のモヤモヤ吐き出すように書き出すと自分の気持ちを整理することができます。
辞めた後のことを想像してみる
辞めた後のことを想像してみてください。
- 部活を辞めた後に仲間が活躍していたら?
- 部活を辞めた後の放課後は?
かつての仲間の活躍を目にしたら「自分ももう少し頑張っていたらあそこにいたのかな・・・」とか寂しくなることも考えられるし、部活仲間との交流がなくなるので孤独を感じるかもしれません。
- 本当は続けたかった・・・
- 環境が悪かったせいだ
上記のように辞めたことを周りのせいにして言い訳を探すようになるのは避ける必要があります。
バスケット漫画『スラムダンク』の三井寿のような大きな後悔をしないためにも辞めた後の生活を想定しておきましょう。
内申に影響する可能性は?
部活を辞めると内申に影響する可能性もあります。自分の将来の進路に関わるので事前に調べておきましょう。
僕は推薦を狙っていたので文武両道をアピールするためにも、辛い部活を必死に継続したという面も否定できません。
とはいえ辞めたいのに嫌々部活を続けるのは辛いことです。
辞めた理由をしっかりと自分の言葉で説明できれば評価への影響もないので、まずはよく考えることが大切です。
相談をする
もう一つのやるべきことは相談です。
相談先は親や友達、顧問の先生があげられます。自分だけで悩んでいると後悔してしまう可能性があります。
相談の必要性
自分の親友が突然部活を辞めたらどう思いますか?
- どうして相談してくれなかったんだよ・・・
- 水臭いじゃないか・・・
僕だったら寂しいし相談して欲しかったって思います。
信頼のおける人に相談すればアドバイスをくれたり、力強い味方にもなってくれるはずです。言葉にすることで自分の気持ちを整理することもできます。
- 「自分は本気で辞めたいのか?」
- 「それとも誰かに話を聞いて欲しかったのか?」
相談することで見えてくるものもあります。
相談で状況が変わるかもしれない
周りはあなたが悩んでいることを知らないかもしれません。
自分の悩みは案外伝わっていません。言葉にして相談をすることで、初めて相手は問題意識を持って自分の声に耳を傾けてくれることもよくあります。
相談で問題が改善に向かう可能性もあります。
部活をやっていた頃の僕は一人でずっと悩むタイプでしたが、周りに相談をしていればもう少し楽になれたかもしれません。
「どうせ無駄」と周りを切り捨てずに頼ってみると状況を打開できるかもしれません。
部活を辞めることは別に悪いことじゃない
「部活を辞める」という選択をしたとしても、それは悪くもなんともありません。
正解はないからです。
正解はない
部活を辞めるのも正解だし、続けるのも正解です。
仮に自分の選択を間違ってしまったと感じても諦める必要はありません。
生きている限りバットエンドはない。僕たちはまだ途中だ。これから続きをやるのだ。
ピース又吉
例え部活を辞めて後悔をしたとしても、それは成功に向かっている途中かもしれません。
先ほど紹介したようにGLAYのTAKUROは部活を辞めて日本屈指のロックバンドのリーダーになりました。
周りがなんと言おうと、これからの考え方と行動次第で正しい選択をしたことにできます。
人生に正解はないのでどんな決断をしたって大丈夫ってことです。
学生生活は恐ろしいほど短い
人生の大切な時間を何に使うは自分で決められます。部活が嫌なら辞めていいんです。悩んでいる時間が勿体ないです。
30歳になった僕が高校時代を振り返るのに1秒みかかりません。
「部活を一生懸命頑張った」
この一言です。
本当にあっという間に時間は過ぎていきます。さあ頑張ろうと思った時にはあなたはもう3年生かもしれません。
周りの目を気にしている暇なんてありません。
恋愛をしてもいいし、勉強をしてもいい。部活以外にも楽しいことはたくさんあります。部活を辞めることは悪いことではありません。
大切なのは自分で決断すること
僕が思うに一番大切なことは「自分の心で決める」ということです。
部活を辞めたくなることや、辛い時期は誰にだってあります。その時に大切なことは自分の心としっかり向き合い、自分なりの答えを出すことです。
最後は自分で決断する。
自分で決断するということが、自分の人生に責任を持つということです。
仮に不本意な形で辞めたとしても大丈夫
自分で納得して辞めることが大切だとは思いますが、人間関係の理由などで不本意な形で辞めざるを得ない場合もあるでしょう。
その時はその時です。
完璧な人生なんてありません。誰だって挫折や失敗を経験します。
「なんとかなる」
そうやって前を向いて自分の人生を生きれば必ず良いことがあります。
30歳を越えた僕よりも皆さんはまだまだ若いんです。伸び代しかありません。
絶対に大丈夫です。
自分で決めたことを正解にすればいい
先ほども書きましたが、正解はありません。
大切なのは後悔しないように「今」を頑張ることです。
そうすれば後悔した過去も良い未来に変えられます。
後悔なんてなかったことにできます。
僕は高校時代に入る学校を間違えたと何度も思いました。学校の雰囲気は合わないし、部活も上手くいかないしで後悔の連続でした。
今はどうかというと、その後悔は消えました。苦しい部活を3年間続けたのは自分の中での大きな自信になっているし、良い経験だったと今では思っています。
そして入る学校を間違えたと思っていた高校で、結婚した奥さんとの出会いもありました。人生何があるかわからないですよ。嫌な過去もやがて良い過去に変えることのできる日がきます。
自分の心としっかりと向き合い、時には誰かと相談して、自分なりの答えを導き出してください。
その答えが「部活を続ける」でも「部活を辞める」でも、どちらも正解です。
未来のあなたがその決断を正解にすればいいんです。
もうどうしようもなく悩んでいるときは、「未来の自分任せた!」って言ってキラーパスを出してスパッと決断をするのもアリです。
悩んでいるあなたは十分に頑張っています。
まとめ
本記事では部活を辞めたいという悩みについて書きました。
- 部活を辞めたくなる主な理由
- 部活を辞めたいと感じた時にやるべきこと
- 部活を辞めることは悪いことではない
- 大切なのは自分で決断すること
上記について書きました。
部活を辞めたいと考えることは誰にでもあることでおかしなことではありません。
部活に対する考え方やモチベーションも人によって異なります。どうするのが正解というのはありません。
なので周りに相談したり、自分の気持ちと向き合って自分なりの答えを見つけてください。
ぜひ楽しい学生生活を送ってくださいね。
それでは。