- 無理です。できません。
- 誰か手伝ってくれないですかね?
- こんなの無理に決まってますよ・・・
上記のようにすぐに弱音を吐く部下がいます。
けれども、そんな部下から学んだことがあります。
すぐに弱音を吐く部下に「もっと頑張れないのか?」「どうして簡単に諦めるんだ・・・」って気持ちを持ってしまうんですけど、逆に少し反省したし、考えさせられました。
- 仕事は頑張ろうとしない方がいいこともある
- 声を上げることが大事
上記2点のことについて記事にします。
仕事は頑張ろうとしない方がいいこともある
僕は小売業界で働いています。
先日、週末のため商品が大量に入荷しました。とても多く簡単にはさばけない量です。
これは珍しいことではなく、僕としては過去に何度も経験していることで必死に自分たちの力で商品を売場に出したり、片付けたりを今までもしてきました。
でも、2年目社員のKは
- 無理です。終わりません。
- どうするんですかこれ・・・。
- 誰か手伝ってくれませんかね・・・
努力しようともせず、いきなり匙を投げました。僕はこの姿勢がまず嫌だったのですが確かに大変なのは事実です。そしてKは自分の判断で他の部門の責任者に相談して別の部門からの応援を得ることに成功しました。
僕がショックだったことは、自分たちで頑張ろうとしていたけれども、応援のおかげで確かに早く作業が終了したこと。そして、その応援を依頼する判断を自分が下すべきだったのにやらなかったことです。
コンフォートゾーンから出ることも大事
僕は今までの経験から応援を依頼する判断をすぐにはしませんでした。
けれどもそれは、自分の過去からくるただの経験則であって、必死に頑張ることが正しいという僕の解釈に過ぎませんでした。
- 自分たちで処理するべき
- プライドもあるし自分たちでやるべき
そんなプライドは捨てるべきでした。
部下が自分で応援を依頼したように「素直に依頼する」という判断をすることも大切でした。
上司である僕が判断しないと部下が可哀想。確かにそうです。自分のプライドのせいでハードワークをさせられるなんて可哀想ですよね。
使えるものはなんでも使う。協力を得られる可能性があるのなら協力を依頼する。
自分の積み上げてきた価値判断の外に目を向けることも大事だなと改めて思いました。
結果的に周りのフォローのおかげで、かなり早く作業が片付きました。
頑張ろうとせずに、楽をする方法を考える。これは仕事をする上ではかなり大切な考え方です。
頑張ればいいものじゃないですからね。
大切なのは売上です。作業を素早く終わらせ商品を早く売場に出す。店の売上に関わる超重要なことです。部下が気づかせてくれました。反省です。
でもやっぱりすぐに泣き言を吐く姿勢は好きじゃない
頑張ろうとしないことも大事。
それは反省しました。でも部下のすぐに弱音を吐く姿勢はやっぱり好きじゃないです。
頑張って無理なら仕方ないけど、頑張る前から決めつける姿勢って違うと思います。
挑戦する前から無理って決めつける行動しない人と同じ心理です。
確かに仕事は周りのフォローがあって早く終わりました。そして店にとってもそれが多分正解です。でも部下はそれで成長したのでしょうか?
自分で必死に動き回って仕事を効率化する能力だったり、生産性の高い働き方が身に付く事だってありますよね?
なんだか頑張ろうとしない姿勢はやっぱり好きじゃない。
まあ、僕の価値観に過ぎないんですけど苦労することも大事じゃないかなって思うんですけどね。
声をあげることが大事
頑張ろうとしないことも大切だし、声をあげることも大事です。
自分の大変さって周りには伝わっていないことが多いです。
- どうして自分だけ大変なんだ・・・
- どうして自分だけこんなに苦労してるんだ・・・
そうやって思ったことが僕もあります。でもその大変さって周りには伝わっていないのかもしれません。
なので恥をしのんで声を上げる
言葉にしないと伝わりません。
自分の意見を言うことが大切だと思いました。
僕はプライドを捨てた
僕は部下から学んで、プライドを捨てて応援を依頼しました。そしたら周りの協力を得ることができて作業を終わらせることができました。
自分で終わらせようとしない。
自分はいいかもしれないけど、部下が可哀想です。なので無理そうな時は早めに声を上げる。
僕は新しい能力を身につけた気がします。
ワンピースでいうところの覇気です。周りに応援を依頼するという覇気を発動させることが少しできるようになりました。
上司からも「偉いと思うよ」と少し褒めてもらいました。
プライドは不要です。
素直になると新しい世界が拓けます。
悩む必要なんてない
僕は部下から教えられました。
上司として情けないと少し落ち込んだし、反省もしました。でも比べる必要なんてありません。素直に新しい視点を得たと学びに変えようと思います。
自分は能力がない。仕事ができない。なんて落ち込む必要はない。
確かに「仕事を早く終わらす」という視点で切り取ってみると僕の能力不足がありますが、他の部分に目をやれば僕の良い点もあります。
「成長という観点」から見れば努力しようとする姿勢は間違いではありません。僕の判断だって別に間違いにはならないんです。効率を考えれば間違いですけど、成長という観点から見れば失敗から得る学びにだって繋がります。
悩む必要なんてないんです。
僕は今交通事故に遭っているのか?
僕は今猛獣と闘っているのか?
僕は今死んでいるのか?
視点を変えれば悩みはどこかにいってくれます。
まとめ
仕事を頑張ろうとしない方がいいということを部下から教えられました。
普通に考えれば少し落ち込む出来事です。
実際、落ち込みましたよ・・・。でも、何勝手に上司を差し置いて生意気な判断してるんだっていう感情が湧いてこなくて良かったなと思います。
部下からも良い点を素直に学ぶ。そんな自分を褒めたいと思います。
僕には伸び代がまだまだある。そういうことです。
僕はまた一つ成長しました。
ありがとう。ついてる。感謝します。
それでは。