- 小売業界で働くとどんなスキルが身につくの?
- 転職しようと思った時にアピールできる?
- 一生懸命働いて何も身につかないなんてことない?
- 実際に働いている人の意見が聞きたいです。
そんな疑問に答えます。
この記事を書いている僕は小売業界に就職して今年で8年目の現役販売員です。
そんな僕が小売業界で働くことで磨かれてきたと感じるスキルについて書きます。
「小売業界に就職してしまったことを後悔している」
「このまま販売の仕事を続けても得られるものは何もない」
そんな気持ちになっているとしたらちょっと待ってください。ちゃんと身につくスキルがあります。
しかもかなり重要なスキルです。
この記事を読んで参考にしてみてください。
小売業界で働く魅力はマーケット感覚が磨かれること
小売業界で販売の仕事をするとマーケット感覚が磨かれます。
理由は市場性の高い環境だからです。
人はどんな時に、どんなモノにお金を使うのか。
そのお金と交換される価値はどんな価値で、それを得た人にはどんなメリットがあるのか。
販売の仕事をすると人がお金を使う瞬間を毎日見ることにになるので、その経験がマーケット感覚を磨くことに繋がります。
そもそもマーケット感覚ってなんですか?
- 売れるものに気がつく能力
- 価値を認識する能力
上記2がマーケット感覚です。
どれだけ人生に役に立つスキルかは下記のの本が大変参考になります。
「マーケット感覚」と「マーケティング」は違います。
「なんで売れるのか?」に気がつく能力がマーケット感覚で、
「どうやって売ろうか?」を考えるのがマーケティングです。
具体例を上げると、2020年はトレーニングマシンが売れたり、家キャンプやベランダキャンプの人気がめちゃめちゃ高まりました。
それはなぜか?
コロナの影響で在宅勤務が増え、緊急事態宣言によっておうち時間が増えたからです。
それに気がつくのがマーケット感覚です。
そして、その売れている商品の売り上げを更に伸ばそうとする手法がマーケティングです。
小売業界で働いていると、自分では気が付かなかった商品が実は市場ではすごく評価されていたり、反対に自分では評価していた商品が市場ではあまり評価されないということを何度も経験します。
市場性がとても高いので色々な経験や学びを得ることができます。
人はどんなものを欲しがっているのか?
今なにが売れているのか?
何に人はお金を使っているのか?
それを自分の肌で感じることができます。
その経験を通じてマーケット感覚を磨くことができるのが小売業界の魅力です。
マーケット感覚の本質は「価値を見極める力」
マーケット感覚の本質は「価値を見極める力」です。
「自分にはなんの経験も取り柄もない」と思っていませんか?
そんなことを考えてしまうあなたに足りないのは
「価値ある能力」ではなく「価値ある能力に、気がつく能力」です。
僕自身も自分にはなんの経験も取り柄もないと思っていました。
けれどもブログを始めてから気がついたことがあります。
自分の経験を書いた記事を読んでお礼を言ってくれる方や自分が紹介した商品を買ってくれる方がいるんです。
その経験を通じて「自分の経験にも価値がある」ということに気がつくことができました。
高学歴でもなければ専門的なスキルもない「普通の人」というのが悩みだとしたら、「普通の自分でも頑張ったら〇〇できた」ということを発信すれば、あなたと同じように普通ということで悩む人にとって「あなたの経験はすごく価値あるもの」になります。
人は皆価値ある経験を何かしら積んでいます。
自分が持っている価値は何か?
それに気がつくためにもマーケット感覚は重要です。
- 自分自身の悩んだ経験が価値になる
- 小売業界で働いた自分の経験も誰かに紹介できる価値がある
- 日本の接客スキルはとても高い。語学やビザの問題を除けば海外でフロアマネジャーが務まるほどのレベル。
身の回りには価値が溢れています。
それに気がつくことができれば「自分にはなんの取り柄もない」なんて思わなくてすみます。
マーケット感覚磨いていきましょう。
マーケット感覚を磨くために実践していること
次に僕が実践していることを紹介します。
- 売場に興味を持つ
- 情報を仕入れる
- 実践する
小売業界で働く僕は上記3点のことでマーケット感覚が磨かれていると思っています。
①:売場に興味を持つ
売場に興味を持ってください。
毎日自分の売場を歩いていると色々な変化があることに気がつくはずです。
「最近この商品よく欠品してるな?なんで?」
「あの商品の場所すごく良く聞かれる。なんで?」
自分の売場に興味がなくて、ただ単に作業しているだけでは何も感じません。
「早く仕事終わらないかな」とか「きついな」とか考えていないで、せっかくなので「なんでだろう?」という興味を持ってみてください。
「考えてみる」ことがすごく重要だと思っています。
そして自分なりに売れている理由の仮説を立ててみます。
「雨が降らなくて乾燥してる」
→保湿系の商品が売れる。のど飴が売れる。
などなど売場に関心が向くと色々なことを考えるようになります。
②:情報を仕入れる
- 楽天マガジンを読む
- 競合他社を見る
僕は上記2点の方法で情報を仕入れています。
情報を仕入れることで自分のアンテナが増えると思っています。
楽天マガジンを読む
ブログで得たちょっとした収入を楽天マガジンに自己投資しています。
楽天マガジンで仕事の休憩中にたくさんの雑誌を読むことで世の中のニーズに触れています。
2021年だと
- 都内でメロンソーダが流行っている
- 赤箱女子ならぬ「赤箱男子」が流行りそう
- 鬼滅の刃の次は呪術廻戦がキテル
こんな感じの情報を仕入れました。
「それが流行っているなら次はこれが流行るのでは?」
情報が頭にあると考えるきっかけになります。
アンテナが増えれば増えるほど「なぜ売れるのか?」に気がつく能力は高まるはずです。
競合他社を見る
競合他社を見にいきます。
売場で棚のスペースを大きくとって陳列している商品をみたり、並べ方を見ることで
「この商品人気なのかな?」
「こんな商品もあるんだ?」
などなど発見や気づきが得られます。
情報はいろいろなところに転がっています。
それに気がつくためにも観察することが大事ですね。
③:実践する
売場に興味を持って、情報を仕入れて終わりでは何のフィードバックも得られません。
売れるものに気がつく能力
価値を認識する能力
というマーケット感覚を磨くには実践が超重要です。
自分で考えてみて商品を並べてみると、お客さんの反応を得られます。
自分で作ってみた売場がすごく評価されていたり、反対に自分では価値があると思って作った売場があまり評価されないということを何度も経験します。
そうやって失敗と成功を繰り返すことでどんどんマーケット感覚が磨かれていくはずです。
なので実践あるのみです。
僕はまだまだですが、少なくとも昔よりはるかにマーケット感覚は磨かれたと思っています。
失敗は成功に近づくための過程なのでどんどん失敗を重ねればいいと思ってます。
とにかく実践していきましょう。
終わりに
小売業界で働く魅力は「マーケット感覚が磨かれること」ということを書きました。
理由としては
小売業界は市場性がとても高いからです。
人が何にお金を使って、どんなことに価値を感じるのか?
それをすごく身近なところで感じることができます。
それが小売業界で働くことの魅力です。
そして実際にマーケット感覚を磨くために僕が実践していることを3つ紹介しました。
①売場に興味を持つ
②情報を仕入れる
③実践する
上記3点です。
小売業界で働くことは決して無駄にはなりません。
僕はそれを伝えたくてこの記事を書きました。
何かの参考になれば嬉しいです。
それでは。