この記事では部活で悔しい経験をした人に向けて、
その経験はいつか必ず人生の糧になるという前向きなメッセージを書きたいと思います。
この記事を書く僕もかつて学生だった頃に部活では何度も悔しい経験をしました。陸上部で記録が伸びないスランプになり結局最後までそのスランプを抜け出せないまま引退しました。
自分なりに納得して陸上をやり切ったので後悔はありません。
そしてあの頃の悔しい気持ちがあるからこそ今の僕がいます。なぜそう思えるかというと、
悔しい経験からは学びがあるから。
悔しい経験から学ぶこと
①:人の痛みがわかる人になる
②:人生が変わる可能性だってある
③:負け方を学ぶのが部活
④:努力した経験はなくならない
本記事でもう少し詳しく書いていきます。
人の痛みがわかる人になる
悔しい経験をすると人の痛みがわかる人間になります。
例えば2020年のコロナ騒動のように、どんなに努力してもどうにもできないことがあります。
コロナ騒動では夏の大会自体がなくなってしまいました。
努力してきたことの力を発揮する機会すら与えられないというのは本当に悔しいことです。
あまりにも不条理です。
けれども悔しい思いをしたのはあなただけではありません。
大人だって悔しいし悲しいはずです。
その悔しさや悲しさを同じように感じる人がいます。
例えば
・怪我で最後の大会に出られなくなった
・学校の事情で出られなくなった
など毎年、そのような事情で悔しい経験をしている人は必ずどこかに存在しています。
あなたは悔しい経験を通じてそんな人達の心の痛みがわかるようになったと思います。
悔しい経験は辛いですが、その痛みを知ることで人に優しくなることもできます。共感もできるようになります。
諦めるな。まだゲームセットじゃない。
ドラマ『ルーズヴェルトゲーム』より
例え学生生活の最後の大会がダメだったとしても諦めない。
その痛みは必ず誰かの助けになります。
人生が変わる可能性だってある
悔しい経験や思いによって人生が変わる可能性だってあります。
悔しい時はそんなこと考える隙間もないかもしれませんが、後になって考えてみた時に人生の分岐点になっている可能性があります。
例えば
・高校で辞めるはずだったが大学でも続けることにして才能が開花
・プロ野球選手の松坂大輔選手は2年生の夏に地方大会決勝で自身のコントロールミスでサヨナラ負けをした。その悔しさをバネに必死に練習し3年時には甲子園で春夏連覇をした。
悔しさが努力をするモチベーションの原動力になります。
そしてその悔しさがあったからこそ人生が変わるということだってあります。
人生何が起きるかわかりません。
悔しさを知った人は強くなります。
スラムダンクの最強王者・山王高校が負けた時、監督がこんなことを言います。
負けたことがあるということがいつか大きな財産になる。
悔しさは必ず人生の糧になります。
そして2年の夏に悔しい思いをした松坂選手のその後の活躍はみなさんが知っていることだと思います。
負け方を学ぶのが部活
部活では負け方を学ぶという考え方をすることもできます。
これは大学生の頃に読んだ内田樹さんの本に書いてあったことです。
本の名前は覚えていません・・。
夏の高校野球には4000校以上の高校が参加します。けれどもその中で優勝するのは1校だけで残りは敗者になります。
勝ち方を学べるのは1校だけ。
ほとんどの人は部活の悔しい経験から「負け方」を学んでいたんです。
ではどのような学びかというと
①:負けたことを受け入れること
②:負けから学びがあることを知ること
③:負けたけど楽しい時間を過ごせたと感じること
です。
負けたことを受け入れる
負けを誰かのせいにするのは簡単です。
監督の采配ミスだとか、監督の練習メニューが悪かったとか、仲間のミスだとか色々な感情があるかもしれませんが、
それを含めて負けたのは自分自身の結果だとキッパリ受け入れます。
その負け方を学ぶことであなたは成長します。
イチロー選手は高校3年の夏に地方大会決勝で負けました。
その時にクールにこのように言ったそうです。
僕が打てなかったから負けたんです、スミマセン。
『イチロー積み重ねる言葉100』 (株)英和出版社
結果を受け入れる冷静さと一緒に汗を流したチームメイトへの気遣いからの発言です。
実際イチローさんが打っても勝てたかどうかはわかりません。
けれどもその負けを自分自身の原因だと受け入れないと先には進めません。
イチローさんはプロを目指していたので負けをキッパリと受け入れ前を向きました。
負けから学びがあることを知る
負けることは学ぶ機会になります。
・何が足りなかったのか?
・なぜ負けたのか?
・どうすれば勝てたのか?
などなど考える機会になります。
次はその部分を改善していけば勝ちに近づきます。
負けからは多くの学びと発見があります。
名誉を失っても、もともとなかったと思えば生きていける。
財産を失ってもまたつくればよい。
しかし勇気を失ったら生きている値打ちがない。
ゲーテ
人生はどちらかです。勇気を持って挑むか棒にふるか。
ヘレンケラー
負けから目を背けることは貴重な学びの機会を失うことになります。
負けたけど楽しい時間を過ごせたと感じる
例えば僕は中学の頃、
陸上部で駅伝大会がありました。市内では64校の出場があって上位6校が県大会に進めます。僕たちの学校は4位だったので予選を通過できました。
県大会での成績はというと悔しい結果に終わりました。
ちなみにその頃の県大会1位の学校には陸上界では有名な設楽兄弟がいました。超速かったですよ。
僕たちは負けました。
けれども負けても楽しい時間を過ごせました。
予選を通過できただけでも嬉しかったし僕にとっては一生の思い出です。
人生は楽ではない。そこが面白い。
武者小路実篤
世の中には色々の不幸がある。しかしその不幸からよきものを生み出そうとし、また生み出し得るものは賢い人である。
武者小路実篤
負けの中にも楽しい記憶を生み出すことができます。
前を向いていきましょう。
努力した経験はなくならない
例え悔しくて悲しくて自分の努力は一体何だったんだと落ち込んだとしても
今までの努力が全て無駄になるわけではありません。
頑張った経験や、努力した経験は必ず次に活きてきます。
部活は3年間です。
3年の夏に悔しい思いをしたとしても1年2年の時に嬉しい経験とかはなかったですか?
何だっていいんです。
自己ベストを更新したとか、キツイ練習を乗り越えたとか、成長を感じたとか何かあるはずです。
3年の夏に悔しい思いをしたからと言って学生生活全ての思い出を悔しさで染めないでください。必ずかけがえのない経験、思い出があるはずですよ。
それに、その悔しさも次に繋がっていきます。
お笑い芸人の又吉さんがこんなことを言っていました。
バッドエンドはない。僕たちは途中だ。
すごく前向むきで好きな言葉です。
2020年の夏は特にコロナで悔しい思いをした人が多かったと思います。
けれどもそれはバッドエンドではありません。その悔しさをバネにあなたの可能性は広がっていきます。
桃栗三年柿八年 だるまは九年 俺は一生
武者小路実篤
学生時代が終わってもあなたの人生は一生続きます。
決して努力は無駄になりません。
終わりに
この記事では部活で悔しい思いをした人に向けて、その経験が人生の糧になるということを書きました。
①:人の痛みがわかる人になる
②:人生が変わる可能性だってある
③:負け方を学ぶのが部活
④:努力した経験はなくならない
上記のことが理由です。
勝ち続けることなんてできません。
プロ野球戦は打率3割くらいがすごい選手ですよね?
あとの7割は悔しい思いをしているわけです。7割の悔しさをどう成功に向けて努力するかが重要になります。
悔しい経験は絶対に無駄にはなりません。
そうこの記事を読んで前向きに捉えてもらえたら嬉しいです。
それではまた。